ねぶろぐ~詩と競馬とたまにウツ~

土~月は競馬予想、レース回顧をUPします。その他の日は俺の日常、日々の想いを綴った詩をUPしていきます。詩、競馬、ちょっとウツな方の閲覧をお待ちしています。

『ガス切れのライター』

『ガス切れのライター』

残り一本のタバコに火をつけたくて

何度も何度もライターの金具をこする

ガス切れだってのはわかっているけれど

今、この時にこそ小さな種火が必要なんだ



着火点を覗き込むとかすかな火花が散っている

それを見ると諦めきれなくて金具をこすり続ける

そのかすかな火花までもが消えないように

身体全体でライターを強く冷たい風から守る

そして、金具をこすり続けること数十回

ついにほのかな炎がともった



たった一本のタバコを吸うためだけの炎

タバコに火をつけた後もわずかなガスが尽きるまで

ほのかな炎を見守り続けた



2004年07月20日作
ラジオNIKKEI『私の書いたポエム』2012年11月11日採用
スポンサーサイト

テーマ:詩・ポエム - ジャンル:小説・文学

ねぶの詩集~他選集~ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<冬支度 | HOME | 『交点』>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |