『モットヒカリヲ』2009-01-08 Thu 17:00
『モットヒカリヲ』
真夜中に目覚めた僕は、蛍光灯のヒモを探す あるべき場所を探っているはずなのに 振りかざした手は空しく空を切るばかり 次第に胸の鼓動が高鳴るのがわかる 暗いからではなく、ヒモが見当たらないから どうせ夜が明ければ明るくなる なんて言い訳をしてみても ヒモが気になり眠れない ない、ない、どこにもない ない、ない、見つからない 鼓動どころか肺や腸の動きまでわかる 顔はもちろん脚の裏まで汗をかいている ヒモはどこだ、ヒモはどこだ! ヒモはどこだ、ヒモはどこだ! 光を!光を!僕にもっと光を! そのとき僕は心の中にヒモを見つけた 大きく深呼吸をして、目をつむってみる そして、漆黒の闇の中へ一歩踏み出す そうすると何かがほおをかすめた 蛍光灯のヒモだった 蛍光灯をつけることさえ七転八倒 夜の眠りにつくことさえ四苦八苦 そんな僕を満月はあきれたように見つめていた 僕も満月を見つめ返して、七転び八起きを誓った |
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